マルガレータ ワイセル女史からのメッセージ(2004年5月)
この前、東チモールへの初めての訪問から帰国しました。東チモールの様々な問題について、ここ数年間テレビでいろいろご覧になったのではないかと思います。
東チモールは、400年間ポルトガルの植民地でした。解放されて、1976年から2002年までインドネシアの軍事政権に占領、支配されました。チモール国民が国民投票で独立を決めた後、インドネシアの軍隊およびインドネシア寄りの武装勢力との激しい争いが始まりました。その結果、国の75%が破壊され、住民の30%が死亡して、そして生存者の50%が西チモールや他の地域で難民生活を強いられました。
2002年5月20日に、東チモール、“TIMOR LESTE”と名乗る独立した国家になりました。日本人のお年寄りの世代は、戦後の日本の様子を覚えているのでしょう。今のチモールは同じ状況にあります。建物は破壊され、国民は極めて貧しい状態に陥いています。
この島には、40の異なる言葉や方言を話す40民族が暮らしています。これらの民族の人々の見た目の特徴が様々ですが、みんながたくさんの悲劇にも関わらず、いきいきして楽しそうにしています。
大人の60%は書き読みができません。そのため、インフラが改善されてから、子供達全員が学校に通えるように大きな取り組みが始まりました。村に多くの診療所がありますが、福祉の費用を全てまかなうには、新政権の財源がとても足りません。チモール海で発見された石油は、国際条約によれば東チモールに帰属していますが、チモールはそれに手を付けられません。オーストラリアがその石油を採掘しているからです。チモールには、貿易に利用できるものがほとんど無く、石油なしでは生き残ることができないでしょう。国の地形のほとんどは高い山であり、土もよくありません。かつて、チモールは白檀材の輸出で有名でしたが、今は白檀がもうありません。チモールはかつてコーヒーの生産国でしたが、コーヒー豆の価格も下落しているなか、ベトナムもコーヒー豆の農園を撤去しています。チモールにはまだ市場がありません。また、インドネシアは東チモール産の商品や農作物に高い関税を課しているので、どんなに小さな生産物でも、輸出先がありません。東チモールは多くの支援を必要とします?の国です。外国の支援、あなたの支援に頼るしかありません!
東チモールには、宣教団体が運営する学校がまだあります。これらの学校は水準の高い教育や職業訓練を提供しています。しかし、学費、教材や服を払える人は少ないです。 今回の訪問で、山の真ん中にあるVenilale地区を選びました。この地区の村の子供達が15のDon Bosco学校に通えるように支援したいと思います。
費用は、子供1人当たり、毎月120円です。もちろん、洋服や教材のためにある程度の給付金を加えます。食糧が少なく、飢えが激しくて子供達の80%が栄養失調になる時季の給食プログラムをスタートさせられます。栄養失調が進んでいる赤ちゃんや幼児を多く見ました。
ドイツ政府のプログラムは農業や医療の状況を改善するのに役立っていますが、その「フード・セキュリティ・プログラム」は国民のほんの一部にしか届きません。目に見える改善が表れるまで数年間かかるでしょう。北ラオスのGTZのチームリーダーを勤めたKohl氏は今チモールで活動していますが、彼は、山岳地帯のもっとも貧しい人々を支援するのに一生懸命努力しています。
ATCAは今、一刻も早く支援を提供したいところです。サレシオ宣教会の有名なDon Bosco学校と、ドイツ政府援助のチモール部のリーダーであるKohl氏に、最高のパートナーを見つけました。彼らは、この大変な時代に犠牲を払いました。牧師やシスター数人が殺されましたが、チモールの部の創立者、イタリアのBergamoの Locatelli神父が今もそこにいて、若者数百人を対象にコンピュータ学を含む様々な職業の訓練を行っています。訓練を受けたこれらの若者はこの新しい国の柱になるでしょう。平和の維持や和解についても訓練を受けています。彼らと一緒に食事するように誘われました。彼らの熱心と仕事に対する意欲を見て、希望が湧いてきました。
できるだけ多くの子供達を学校に通わせるように、ATCAを支援してください。
我々の支援は迅速です。1ヶ月に130円(1ユーロ)もあれば、 子供一人がVenilale地区のDon Bosco学校に通えます。もう少しあれば、一週間に数回、極めて簡単な食事を与えられます。フィリピン出身のサレシオ宣教会宣教会のPalomo神父は、ATCAとのこのパートナーシップを始めるのを楽しみにしています。彼は、村の最も貧しい子供達を探し出すと約束してくださいました。 Locatelli神父は引き続きDon Bosco Centerで若者の職業訓練に勤めます。
いつものご協力とご支援に深く感謝しております。
マルガレータ ワイセル
ATCA International
May 2004
ATCAのプロジェクトは100%寄付金から成り立ち、寄付金は100%本来の受取人に行きます。しかし、定期的に決まった金額の資金をいただける方が一人もいません。
私自身の活動の費用は、40年間の海外活動からの収入や有給休暇やその他の休暇を投入しており、29年前から私自身が負担しております。今後、この活動を推進できるよう皆様のお力を貸してください。
ATCAのアジアでの活動
一般的には、我々の援助が最も貧しい人たちに行き着くと言えます。これらの人たちは、少し前まで全く援助を受けられませんでした。今日も、社会の中心から離れた立場にいます。アジアのこれらの先住民族には、自分の状況を世界に訴えるための圧力団体もいません。彼らの古い文化、自然を愛する生活、そして彼らの博愛主義は、私達の「グローバルな世界経済」に合わないようです。彼らは、自分の生活に必要なものだけを「生産」していますが、強制的に自分の土地から追い出されるので、これでさえが出来なくなっています。彼らはエネルギーも石油も「消費」しないし、水の「消費」もわずかです。ゴミを発生させません。また、「原子力エネルギー」という言葉は聞いた事もありません。とても質素な生活をしています。彼らの生活を楽にし、子供達が教育や技術の近代世界にアクセスできるようにする我々の援助について、彼らは心から感謝しています。
避けることができない近代化のなか、古い文化、また、この深刻な問題の観点からも、特にこれらの民族の人間としての尊厳を強めるように取り組んでいます。
ラオスで、最も貧しいこれらの人たちの世話をするGTZというパートナーを見つけたのは私のとって幸いなことです。但し、これはあくまでも例外です。上に述べたとおり、2004年以降の指針が「市場経済」の方向に向いています。しかし、将来にも、また、他の地域にも、他によいパートナーを見つけると信じています。
我々の全てのプロジェクトやプログラムは中止されることもなく継続されます。これから数年間の重点は引き続きラオスに置くと思います。ラオスでは、持続可能で、効率のよい活動ができるし、ラオスの人々のよいパートナーになったと思います。
これからも村の幼稚園や小学校を建設して、その小学校の最低限の設備や備品も提供していきたいと思います。140を越える村に、初めての水道を整備していきたいと思います。また、学校の教科書は、子供7人で1冊ではなくて、少なくとも3人で1冊、できれば1人で1冊を使えるようにしたいと思います。幼児が風邪で死なないようにして、暖かい服を着て毎日1回の簡単な暖かい食事が食べられるようにして行きたいと思います。
やらなければならないことがたくさんあります。みなさんの支援に支えられてこれからも頑張りたいと思います。
5円ランチプログラムが継続します!
金額が小さくても大きくても、あなたの寄付金で私達を支援するために何ができるのか、是非考えてください。毎週コーヒー1杯分のお金を貯金箱に入れたり、100円玉を集めて2ヶ月に一回寄付金を送ったりしたらいかがでしょうか。または、毎日小銭を少し集めて、それを年2回送金してはいかがでしょうか。会社、協会、市民ボランティアグループなどの組織でいろんなキャンペーンを確立させて実施できます。
携帯電話が普及して、数年前からテレフォンカードを売ることができなくなりました*。そのため、一生懸命働いても、水も保健制度もいい土地も学校もなく、一年を通して食べ物が少ないままで健康な生活ができない人々に具体的な支援を提供する財源がなくなってしまいました。以前よりもあなたの御支援が必要になりました。何卒ご協力を頂きますように、よろしくお願いいたします。
(ご注意:ネッツ南国あてにお送りいただいた使用済みテレカは、ATCA以外のボランティア団体にお送りして活用させていただいております)
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