■ 木毛 (もくめん) / 日本最後の木毛屋 戸田商行さん
今回ご紹介するのは、1961年創業、日本で唯一の木毛 (もくめん) 製造を専門とする戸田商行さんです。
土佐市の山間に「TOSA MOKUMEN LABO」と書かれた、黒を基調とするお洒落な建物があります。
一歩工場内へ足を踏み入れると、どこか懐かしく温かい木の香りの中、
昭和36年当時から使用し続けている「木毛製造機」が休む間もなく木材を加工し続けています。
「木毛 (もくめん)」とは檜 (ヒノキ) や松、楠 (クスノキ) などの木材を糸状に加工したもので、
主に緩衝材として使用される他、緑化製品の保水性・保湿性・浸食防止効果を高める役割も担っています。
檜のリラックス効果を活かした、枕に入れて使うアロマシートやサシェ、
抗菌・防虫・防カビ効果のある楠を100%使用したシューズキーパーなども開発・販売をされています。
また、戸田商行さんでは木毛ができるまでの工程を見られる工場見学を受け付けていらっしゃいます。
木毛がどのようにして生まれるのか、どんな想いで作り続けているのか、
戸田社長による解説を聞きながらの、およそ1時間のツアーとなります。
ご興味のある方はお申し込みされてみてはいかがでしょうか。

有限会社 戸田商行
取締役社長 戸田 実知子さんより
贈り物とともに歩んできた木毛。
山々に囲まれた土佐の地で、仲間たちと共に、モノづくりを大切にしてきました。
人と社会、人とモノ、人と人を紡ぐという想いを楽しむ。
土佐の木々の力が込められた木毛は、作り手の想いが重なり、特別な素材として輝きを放ちます。
初めて目にした方が口にする、木毛の美しさ。
この混ざり気のない、ホンモノの個性を、お客様に寄り添いながら、守り続けていく。
私達は今日もそんな想いで木毛を作っています。
戸田 実知子